
今では、チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノールが、活性酸素の働きを抑制する働きがあることが知られ、生活習慣病にも効果があるといわれています。コレステロール値の改善、血圧低下、血管内皮機能の改善、心疾患リスクの改善など、あらゆる効果が期待できるとされていますが、実際のところはどのような影響があるのでしょうか?
健康にいいと話題のチョコレートが血圧を下げる
血圧は、低ければ良いというわけではありませんが、高いのも問題があります。基本的には、血管が詰まり、細くなることで血圧が上昇しますが、カカオポリフェノールを含むものチョコレートを食べることで、血管を広げる作用が期待できます。チョコレートに含まれるカカオポリフェノールは、小腸で吸収され、血中に取り込まれます。血管壁に炎症が生じている場合には、その炎症により、血管が狭くなり、赤血球が通りにくくなっています。そこにカカオポリフェノールが作用することで、炎症が軽減され、狭くなっていた血管を広げる効果が期待できます。これにより、赤血球が通りやすくなると考えられています。
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チョコが健康に良いと話題!チョコレートで動脈硬化予防
生活習慣病である虚血性心疾患や、脳卒中は、動脈硬化が原因で発生することが多く、ガンについで日本人の死因の上位に挙げられる恐ろしい病気です。動脈硬化の主な原因は、LDL(悪玉)コレステロールが活性酸素の影響を受けて酸化してしまい、それが動脈に悪影響を与えるというものです。動脈硬化をいかに防ぐかは、私たちの健康を考える上で、非常に重要なテーマといえます。チョコレートに含まれるカカオポリフェノールに、LDLコレステロールの酸化を防ぐ働きがあることが明らかにされ、動脈硬化予防とカカオポリフェノールとの関係は、様々な角度からあらゆる研究がなされ、成果があげられています。カカオポリフェノールの血液の流動性に関する研究だけではなく、血管をしなやかにする効果についても研究が進んでいます。
チョコレートはアンチエイジングにも効果的
呼吸とともに吸い込む「酸素」のうち、数パーセントが酸化して「活性酸素」に変化することで、身体にあらゆる害をもたらします。活性酸素の働きを抑制するものとして、リン脂質があります。このリン脂質は、身体の細胞を覆う生体膜で、活性酸素などの害となる物質から身体を守る壁のような役割を果たしています。ところが、ストレスや運動、喫煙、アルコールなどにより、身体に大きな負担がかかると、活性酸素が過剰に発生してしまいます。
これにより一定のレベル以上の酸化が進むと、身体やお肌にダメージが加わり、肌荒れやガン、動脈硬化などの病気を引き起こす原因になります。この活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用を持つ物質はいくつかあり、そのうちの1つが、カカオに含まれるポリフェノールです。その含有量は、ほかの植物食品より多いことがわかっています。カカオに含まれるポリフェノールは、お茶などにも含まれている低分子のフラボノイド類であるカテキンやエピカテキン、それらが重合したプロアントシアニジン類が多く含まれています。つまり、ポリフェノールをたくさん含むチョコレートやココアには、活性酸素が体内で引き起こす様々なトラブルを防ぐことが期待できます。
チョコレートはアレルギー予防にも効果的
ウイルスや細菌などは、外界から体内に侵入してくる危険な病原体です。生き物の身体は、これらの外敵の侵入を防ぐための免疫システムを備えています。しかし、私たちの身体を病気や有害な物質から守ってくれる免疫システムが過剰に働くと、身体に本来害のないハウスダストや花粉に対しても反応してしまい、アレルギー症状が現れます。チョコレートに豊富に含まれるカカオポリフェノールが、抗アレルギー効果を示すことが、様々な実験により明らかにされています。
今、チョコレートが人気!健康ブームで必須アイテム!チョコの効果は【まとめ】
チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、身体に嬉しい効果がたくさんあることがお分かりいただけたと思います。食生活の中にチョコレートを上手く取り入れて、健康的な身体を目指しましょう。
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